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頭痛

首こりからくる頭痛(緊張型頭痛)とは?締めつけられる頭の重さと、首・肩・呼吸の関係

公開 2026.10.05約5分で読めます

背骨の図を見せながら、首と肩の検査の結果を説明する施術者

この記事の要点

緊張型頭痛とは
頭の両側や後頭部が、締めつけられるように重く痛む頭痛です。日本では、片頭痛よりも多いと報告されています。
首・肩との関係
前に出た頭を支える首と肩の緊張、浅い呼吸、長い同じ姿勢が重なると、頭の重さを感じやすくなります。
すぐに医療機関へ
突然の激しい頭痛、これまでで最悪の頭痛、手足のしびれやろれつが回らない、発熱をともなう頭痛は、すぐに医療機関へ(迷ったら119番)。

1. まず、すぐに受診が必要な頭痛

頭痛の中には、命にかかわる病気が隠れているものがあります。次のような頭痛は、整体やカイロプラクティックではなく、すぐに医療機関を受診してください。

すぐに医療機関へ(迷ったら119番)

  • 突然始まった、激しい頭痛(バットでなぐられたような、これまでで最悪の頭痛)
  • 手足のしびれ・動かしにくさ、ろれつが回らない、物が二重に見える
  • 発熱や首の強い硬さをともなう
  • 頭をぶつけたあとの頭痛
  • 日ごとに強くなる頭痛、50歳を過ぎて初めての強い頭痛

2. 緊張型頭痛は、いちばん多い頭痛

緊張型頭痛は、頭の両側や後頭部が、締めつけられるように、または重く圧迫されるように痛む頭痛です。ズキンズキンと脈打つ片頭痛とちがい、動いても悪化しにくく、吐き気をともなうことはあまりありません(※1)。

日本の全国調査では、緊張型頭痛は約22%、片頭痛は約8%の人にあると報告されています(※2)。とても身近な頭痛です。

3. こんなご相談を、よくいただきます

施術でよく伺うお話です(何人もの方のお話をまとめています)。

  • 「夕方になると、後頭部から頭全体が重くなる」
  • 「首や肩のこりがひどい日は、頭も締めつけられる」
  • 「目の奥が重く、画面を見るのがつらい」

4. 首と肩と呼吸が、頭を重くする

緊張型頭痛の原因は一つではなく、くわしい仕組みもまだ研究が続いています。そのうえで、施術でよく見るのは次のような重なりです。

  • 頭の位置:画面をのぞき込む姿勢で頭が前に出ると、首の後ろと後頭部の付け根の筋肉が、頭を支え続けます。
  • 胸と肩の緊張:胸や腕の前側が緊張すると、肩が前へ巻き込まれ、首と肩の後ろが引きのばされたまま働きます。
  • 浅い呼吸:緊張が続くと呼吸が浅くなり、首まわりの筋肉が呼吸を手伝う割合が増えやすくなります。
  • 同じ姿勢と目の疲れ:長い時間、近くの画面を見続けることも、首と肩をこわばらせます。

5. Rooton では、こう進めます

まず問診で、医療機関へ行くべき頭痛でないかを確かめます。そのうえで、頭を重くしている首・肩・胸のつながりを検査し、整えます(この進め方を「ルートンテクニック」と呼んでいます)。

  1. 問診と検査:頭痛の起こり方、首と肩甲骨の動き、胸の広がり、呼吸を確かめます。
  2. 前側をゆるめる:胸や腕、首の前側の緊張を、息を吐くリズムに合わせてゆるめます。
  3. 関節を整える:首と背中のつなぎ目、後頭部の付け根のまわりの動きを、やさしく整えます。
  4. セルフケア:画面の位置や休み方、呼吸など、仕事の合間にできることをお伝えします。

6. 仕事の合間にできること

セルフケア(1分):あごを引いて、首の後ろをのばす

1. 椅子に座り、背もたれから少し離れて、足の裏を床につけます。
2. 目線はまっすぐのまま、あごを軽く後ろへ引きます(二重あごをつくるように)。
3. そのまま、鼻からゆっくり吸って、口から細く長く吐きます。
4. 首の後ろが軽くのびるのを感じながら、5回くり返します。
※頭痛やしびれが強くなるときは、すぐにやめてください。

画面との距離はおおむね40cm以上、画面の上端は目の高さとほぼ同じかやや下にすると、頭が前に出にくくなります(※3)。

7. 杉山から

頭痛は、がまんが続くと、毎日の集中力や気分にも影響します。危ない頭痛でないことを確かめたうえで、首と肩、呼吸から整えていく。それが、頭の重さに振り回されない毎日への近道だと考えています。

よくある質問

片頭痛でも、受けられますか?

片頭痛そのものは、医療機関での診断と治療が基本です。片頭痛と、首や肩のこりからくる頭の重さが重なっている方もいるので、まず主治医にご相談のうえ、ご希望があればお話をうかがいます。

頭痛薬を飲んでいても、受けられますか?

はい。ただし、頭痛薬を飲む日が月に10日以上ある方は、薬の使いすぎによる頭痛のこともあるので、医療機関にご相談ください。

首を鳴らされるのが怖いです。

首は、まず筋膜をゆるめてから、やさしく整えます。音が苦手な方には、鳴らさない方法もあります。最初にご希望をお聞かせください。

参考にした資料

※1 日本頭痛学会『国際頭痛分類 第3版(ICHD-3)日本語版』
※2 Sakai F, Igarashi H. Prevalence of migraine in Japan: a nationwide survey. Cephalalgia. 1997;17(1):15-22.
※3 厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」(2019年策定)

杉山 慶彦

この記事を書いた人

杉山 慶彦Yoshihiko Sugiyama, D.C.

WHO基準カイロプラクター。東京カレッジ・オブ・カイロプラクティック(旧RMIT大学カイロプラクティック学科日本校)卒業。JCR認定登録カイロプラクター(第2種)。臨床10年。12歳で第5腰椎分離症になり、骨折から20年、自分の身体と向き合ってきました。施術場所は、ACカイロプラクティック中目黒です。

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