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整体・マッサージとの違い

マッサージに行っても「翌日には戻る」のはなぜ?凝っている場所と、引っぱっている筋膜の話

公開 2026.10.25約4分で読めます

マッサージに行っても「翌日には戻る」のはなぜ?凝っている場所と、引っぱっている筋膜の話

この記事の要点

痛む場所は「引っぱられている被害者」
その場では気持ちいいのに、次の日にはまた肩や腰が重くなる理由を、「引っぱられている側」と「引っぱっている筋膜」の視点から解説します。
全身を1枚のボディスーツのように包む「筋膜の連動」
日中の姿勢や無意識のクセで縮んだ前側・内側の筋膜が、離れた関節の動きにブレーキをかけます。
引き手になっている「起点」から穏やかにゆるめる
原因となる筋膜のゆとりを取り戻すことで、無理なく自然な姿勢と深い呼吸へ戻していきます。

こんな感覚、ありませんか?(1つでも当てはまれば筋膜のサインかも)

  • マッサージを受けた直後は軽いが、翌朝や翌晩には元の重さに戻っている
  • 「もっと強く揉んでほしい」と感じるようになり、年々刺激に慣れてきている
  • 肩や腰を揉んでもらったあと、逆にだるさや重さ(もみ返し)が出ることがある
  • 自分の身体が「なぜこんなに固まるのか」の理由を、まだ誰からも納得いく形で聞いたことがない
01 よくある悩み 揉んだ直後は軽いが、翌日には戻る

毎週マッサージに通ってもすぐ肩や腰が固まり、だんだん強い刺激を求めてしまう。

02 写らない原因 前側の筋膜が後ろを引っぱり続けている

腕・胸・お腹・股関節の前側が緊張、後ろの肩や腰が倒れないよう24時間踏ん張っている。

03 Rootonの解決策 「引っぱっている前側」から先にゆるめる

3D解剖図で綱引きの原因を特定し、前側の筋膜をゆるめてから関節の動きを整える。

1. なぜ「マッサージに行っても「翌日には戻る」のはなぜ?凝っている場所と、引っぱっている筋膜の話」が起きるのか?

その場では気持ちいいのに、次の日にはまた肩や腰が重くなる理由を、「引っぱられている側」と「引っぱっている筋膜」の視点から解説します。

レントゲンやMRIなどの画像検査では「骨に異常なし」と言われても、筋肉と筋肉を包んで全身をつなぐ「筋膜(きんまく ※1)」が日中の姿勢クセで縮こまると、離れた場所の関節や神経を強く引っ張り続けます。

違和感・不調がぶり返す「3段階の筋膜連鎖」 STEP 1 / 3
違和感・不調がぶり返す「3段階の筋膜連鎖」 ① 腕・胸・お腹の前側筋膜が縮む ② 後ろの肩・腰が24時間踏ん張る ③ 後ろだけ揉んでも翌日には再ロック 1 2 3
STEP 1|腕・胸・お腹など「前側の筋膜」が縮んでロック
  1. 腕・胸・股関節前など「前側の筋膜」が縮んで固まる 長時間のデスクワークやスマホ操作で、身体の前側の筋膜が縮んだままロックします。
  2. 縮んだ前側に引っぱられ、背中・首・腰が常に張りつめる 前に倒れまいとして後ろ側の筋肉が24時間綱引きのように踏ん張り続けます。
  3. 張っている後ろ側だけを揉むと、支えを失って翌日にぶり返す 引き手である前側の筋膜をゆるめない限り、後ろ側の筋肉は再び固まってしまいます。
番号やボタンをタップすると、それぞれの段階での筋膜の引っぱりと連鎖の仕組みを確かめられます。

2. 痛い場所ではなく「引っぱっている起点」に目を向ける

痛みや張りが出ている背中・首・腰は、実は離れた場所(腕・胸・脇腹・股関節の前など)から24時間引っぱられて耐えている「被害者」であることがほとんどです。

筋膜には筋肉そのものの約10倍もの感覚センサー(受容器 ※2)が分布しているため、起点となる筋膜のすべり(滑走性)を取り戻すことで、お身体全体の緊張が連鎖的にスッと抜けていきます。

状態変化アニメーション:頭の傾き・前側牽引と「首・肩への負荷」 計算モデルによる推計値(Hansraj, 2014)

0° 正常な首:首は前へゆるやかなカーブ。耳が肩の真上にあり、頭の重さを骨で受け止めます。首への負担は約5kg相当

ある計算モデルの研究(Hansraj, 2014)では、頭が前に傾くほど後ろで支える首・肩への推計負荷は約5kgから最大約27kg相当へ増えると報告されています。

3. Rooton での検査とアプローチ(中目黒)

違和感が出ている場所だけを上から強く揉むのではなく、全身の筋膜のつながりから「どこが綱引きの引き手になっているか」を特定して整えます。

iPadの3D解剖図を使って筋膜のつながりと検査結果を説明している様子
約15分の検査と3D解剖図で「どこが引っぱっているか」を一緒に確かめてから施術します
  1. 3D解剖図を使った姿勢・可動域の検査:どこから筋膜の引っぱりが始まっているかをiPadの3D解剖アプリで一緒に目で見て確かめます。
  2. 引っぱっている前側・深部の筋膜リリース:深い呼吸に合わせて、縮んでロックしている起点の筋膜を痛みのない穏やかな手技でゆるめます。
  3. 背骨・骨盤の関節モビリゼーション:筋膜のゆとりが戻った状態で、本来のなめらかな関節の動きと深い呼吸を取り戻します。

4. 肩や腰を揉む前に試してほしい「前側のリセット」(約30秒)

セルフケアの手順

1. 肩が重いとき:壁の横に立ち、手のひらを壁につけて腕を後ろへ伸ばし、胸の前と力こぶの筋肉をゆっくり20秒伸ばします。
2. 腰が重いとき:椅子から立ち上がり、片足を半歩うしろに引いて、股関節の前側(脚の付け根)をじんわり20秒伸ばします。
3. そのあとで肩や腰を動かしてみて、少しでも軽くなるなら、あなたの症状の原因は「前側の筋膜」にあるサインです。

先に医療機関へ行く目安

  • 手足のしびれや力の入りにくさ、おしっこや便の出方の変化がある
  • これまでにない強い痛みや頭痛、発熱がある
  • 転倒や強い衝撃のあとから痛む

5. 杉山から

「どこに行ってもその場しのぎだった」とおっしゃる方が、ご自身の身体のつながりを3Dの解剖図で見て「だからすぐ戻っていたんですね!」と納得される瞬間を、私はとても大切にしています。マッサージで一息つくのとは違う、「自分の身体の仕組みがわかる体験」をぜひ一度味わってみてください。

よくある質問

強い痛みというより「違和感・重だるさ」の段階でも相談して大丈夫ですか?

はい、もちろんです。強い痛みに変わる前の「なんとなく落ち着かない」「いつも同じ場所が張る」という段階こそ、筋膜と関節のケアで最も変化を実感しやすいタイミングです。

ボキボキ鳴らすような強い施術が苦手なのですが大丈夫ですか?

はい、ご安心ください。いきなり強い力を加えることはせず、まず筋膜を穏やかにゆるめます。お好みに合わせてアクティベータ器などのやさしい方法をお選びいただけます。

参考にした資料

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杉山 慶彦

この記事を書いた人

杉山 慶彦Yoshihiko Sugiyama, D.C.

WHO基準カイロプラクター。東京カレッジ・オブ・カイロプラクティック(旧RMIT大学カイロプラクティック学科日本校)卒業。JCR認定登録カイロプラクター(第2種)。臨床10年。12歳で第5腰椎分離症になり、骨折から20年、自分の身体と向き合ってきました。施術場所は、ACカイロプラクティック中目黒です。

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